ネットで検索してもコーヒーショップに行っても、色々と情報が多すぎて迷ってしまうのが、コーヒーの豆選びです。
この記事では、コーヒー豆の選び方を初心者の方でも簡単にできるようになるための最低限のポイントに絞って解説しています。
いつもの平凡な朝、目を覚ますと、心地よい香りが漂ってきます。それは、新しいコーヒー豆から溢れる豊かな香りです。
そのアロマの香りは、心を包み込み、心地よい温かさと喜びをもたらしてくれるでしょう。そんな豊かな気持ちに簡単になれる、コーヒー豆の選び方をお伝えします。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
コーヒーを選ぶ前に知っておくべき3つのポイント
ここでは知っておくポイントを3つ紹介します。
1.賞味期限
2.豆の状態
3.保存方法
では、個別にくわしく解説します。
賞味期限
多くの人が知らないかもしれませんが、コーヒーは生鮮食品です。ですから、美味しさを保つためには賞味期限に気をつける必要があります。コーヒー豆は焙煎から3-20日ほどが一番美味しいと言われていて、それ以降は徐々に味が悪くなります。
豆の味にこだわる人は1-2週間で飲み切るのがおすすめになるのですが、現実的じゃないと思います。
つまり、2週間ごとにコーヒー豆を買うのは手間もかかるし、通販だと送料もその都度必要になります。1日に何杯も飲む人なら、さらに手間とコストが増えちゃいます。
そこで、おすすめなのは1カ月分の豆を買って、正しい保存方法を守ることです。
そうすれば、手間とコストを抑えながらも、美味しいコーヒーを楽しむことができます。開封後は早めに飲み切ることが良いですが、1カ月で飲み切るようにしましょう。
豆の状態
豆のまま、もしくは粉(挽き豆)のどちらかを選ぶ必要があります。本来は毎回飲むたびに、豆をコーヒーミルなどを使って挽いてから飲むのが理想ですが、毎日のことになると手間と時間がかかりますよね。
休日など時間に余裕がある時は、豆を挽いた時の香りを楽しむのもコーヒーの楽しみ方の一つです。
ただ、忙しい毎日を過ごしている方にとっては、粉で購入する方が便利で時間と手間を省けます。ご自分のライフスタイルに合わせて、どの状態の豆を選んで購入するかお選びくださいね。
保存方法
コーヒーを保存する際は、以下の点に注意して保存しましょう。豆や粉にかかわらず、基本的に注意すべき点は同じです。
・短期・長期間に関わらず、空気に触れない遮光密閉容器で、冷凍保存する。
この一択です。いろいろと保存方法がある中で一番覚えて欲しい保存方法です。
この方法で1カ月で飲み切るようにしましょう。
その理由は、
・湿度や日光により劣化が進むと、風味や香りが落ちる。
・酸素にも弱く、酸化が進むと酸味が出てくることがある。
・開封後は蓋をして、空気に触れないように保管する必要がある。
・賞味期限はそもそも長くないため、数日で飲み切れない場合は冷凍庫で保存するのがおすすめ。
・コーヒー豆は他の匂いを吸収しやすいため、香りの強いもののそばに置かない。
・コーヒーを淹れる際に、解凍の必要はありません。そのままいつも通り淹れていただいて大丈夫です。
などが挙げられます。詳しく知りたい方は、「知らないと損する!コーヒー豆の保存方法」を参照ください。
コーヒー豆のタイプを知っておくべき3つのポイント
次に、どんな種類の豆があるかを簡単に説明します。
「ブレンド」
「シングルオリジン」
「ストレート」
それでは、始めましょう。
まずは基本的な2つのことを知っておくだけで良いです。
コーヒーを選ぶ際には、「ブレンド」と「シングルオリジン」という言葉があります。
ブレンドコーヒーは、複数の豆を混ぜ合わせて作られたコーヒーのことです。
シングルオリジンコーヒーは、農園や生産者、豆の品種や精製方法が細かく管理されたコーヒーのことです。
お米に例えると、ブレンド米と特定の農家のコシヒカリということになります。
ストレートコーヒーというのは、生産国や出荷港の地域でひとつのブランドとされるコーヒーの呼称です。
例えば、「ブラジルのコーヒー」とか、「モカ」という名前の港から出荷されたイエメン産やエチオピア産のコーヒーなどがあります。
また、スペシャルティコーヒーでは、農園や生産者、品種、精製方法などの情報がきちんと管理されていることが前提となり、「シングルオリジン」という言葉が使われます。詳しい話はまた別の記事で説明します。
ここでは、ブレンドコーヒーとシングルオリジンコーヒーがあるということだけを知っておくだけで充分です。
自分の好みを知る2つのポイント
自分のコーヒーの好みを知ることは大切です。自分の好みを知るためには、苦味と酸味を基準にしてコーヒー豆を選ぶことをまずは基本の判断基準にしてください。
具体的には、
コーヒーの苦味と酸味が好きなのか?
苦手なのかを知ることです?
そして、猫舌なのか?
これらを考慮する必要があります。では、それぞれ解説していきます。
ITメディアビジネスが行った「好きな味」調査では、甘い味が1位で44.2%でした。
それに続いて、薄い・あっさりした味が2位で40.2%、さっぱりした味が3位で37.1%となっています。
また、「甘からい」味が4位で32.8%、「スパイシー」味が5位で34.3%でした。
一方、「苦手な味」調査では、苦い味とからい味がそれぞれ30%を占めていました。
さらに、「塩からい・しょっぱい」味や「すっぱい」味が20%台でした。
データからは、「苦い」「酸っぱい」味が苦手と回答した人が半数以上を占めることが明らかになっています。
以上の調査結果から、一般的には苦味や酸味が苦手な方が多いことがわかります。ただし、コーヒーの味は個々の豆によって異なります。
つまり、日本人は苦味と酸味が苦手な人種と言っても良いと思われます。そのため、苦味と酸味を判断基準にするのです。
少し余談ですが、日本人の味覚の繊細さについて、苦味に関しては、ビールの苦味とコーヒーの苦味は同じ苦味だけど区別できるほど、繊細に感じています。ビールはそのまま飲める方が、コーヒーにはミルクや砂糖を入れる人がいることからもそのことがわかります。
苦味も酸味も苦手な場合は、苦味も酸味も低い豆を選び、苦味が好きな方は苦味を特徴とする豆、同様に酸味が好きな方は酸味が特徴の豆を選ぶようにすれば、失敗は少なくなります。
そして、忘れてならないのが、猫舌の方。コーヒーは基本的に夏場以外はホットで飲む飲み物ですが、猫舌の方はホットコーヒーの味を味わうことが苦手です。ですから、猫舌の方は、冷めても美味しいコーヒーを選ぶ必要があります。
冷めるにつれて、酸味が強くなってくるコーヒーやエグミを感じ、残ったコーヒーを捨てている方も多いです。
したがって、コーヒー豆選びの際には、冷めても美味しいという基準を付け足してください。
ただし、1回ではなかなか自分に合った豆に出会うことは難しいと思いますので、良い出会いがあるまで、いろいろと試すこともコーヒーの楽しみ方の一つと考えることが、コーヒーライフをより楽しくする秘訣になります。
焙煎方法で選ぶポイントは1つだけ
焙煎とは、コーヒー豆を炒る作業のことです。コーヒー豆は元々薄い緑色で、そのままでは飲めません。
焙煎することで、茶色がかった色になり、コーヒーらしい風味が加わります。
焙煎は、コーヒーの味を決める重要な要素であり、焙煎度によって8種類の段階に分けられます。
覚える必要はありませんが、上から順に、
1.ライトロースト
2.シナモンロースト
3.ミディアムロースト
4.ハイロースト
5.シティロースト
6.フルシティロースト
7.フレンチロースト
8.イタリアンロースト
1.から順番に焙煎時間が長くなり、豆の色が濃くなります。
豆の風味に合わせて、適切な焙煎度合いは異なりますが、浅い(焙煎時間が短い)ほどさわやかな酸味が強くなり、
深い(焙煎時間が長い)ほどコクや苦味が強くなります。
中煎りの場合は、甘味と苦味のバランスが良いです。苦味や酸味が苦手な場合は、「ハイロースト」や「シティロースト」つまり「中煎り」です。
まずは、「中煎り」ですべての豆を試してみる。ココを抑えてください。
そうすることで、その豆の基本的な味、風味、香りが理解できるようになります。
ここまでのことを最低限抑えておけば、まずは大丈夫です。これらを踏まえて以下の点を確認してみましょう。
通販で購入する場合
チャートで確認する
ショップによっては、チャートで豆の特徴を見やすくしています。
つまり、香り、甘味、苦味、コク、酸味など5つの項目をチャートにして分かりやすく表示しているので、それを参考に自分に合いそうな豆を選びましょう。
その際、最近は減りましたが、焼き豆(焙煎した豆)の在庫を売るために安くして販売している可能性があるので、注意が必要です。
その場合、チャートには酸味は低く表示されているのに、冷めてくると酸味を感じたりすることがあります。対処方法としては、必ず注文後に焙煎するかどうかの記載があるかをチェックしておいてください。
チャートはあくまで参考程度にしておいて、完全に信用しない。その上で実際に飲んだ時の自分の味覚を信じてください。
なぜなら、例えば苦味という項目でもショップさんによっては、チャートの位置が変わる可能性があるからです。
チャートがないお店については、ダメかというとそうではなく、チャートがない代わりに、その豆の特徴をきちんと説明しているので確認し、あとはレビューを参考にして、ご自分の好みに合っているかをしっかりと確認することが失敗しないためには、必要です。
安さで比較すると失敗する可能性が高くなるので注意が必要です。
ショップに買いに行く場合
店員さんに聞く
一番簡単な方法です。お店にもPOPがあったりして、その豆の特徴を書いていますが、店員さんに自分の好みをお伝えして、その好みにあった豆を選んでいただいてください。
これが一番効率よく、失敗が少ない方法です。もしその豆のコーヒーを飲んで「ん?」と思ったら、次回にどういった点が好みと違ったとお伝えして、新しく選んでいただくと店員さんとも仲良くなり、ご自分では気付かなかった好みの発見につながるかも知れません。
面倒かもしれませんが、このひと手間がきっと美味しいコーヒーとの出会いになるでしょう。
これで購入の際に気を付ける点についても抑えることはできました。
以上を参考にして、いろんな豆をお楽しみくださいね。きっとあなたにピッタリなコーヒー豆に出会うことが出来るでしょう。
まとめ
1.コーヒーを選ぶ前に知っておくべきポイント
- 賞味期限:本来なら2週間以内に飲める量がおすすめですが、購入頻度と共に手間と送料等がアップするので、1カ月で飲み切る量がおすすめ。
- 豆の状態:手間を省くなら、粉。手間を楽しむなら、豆。
- 保存方法:短期、長期保存関わらず空気に触れない遮光密閉容器で、冷凍保存するの1択。
2.コーヒー豆のタイプを知っておくべきポイント
- オリジナルブレンド:ショップ独自でオリジナルブレンドしたコーヒーのこと
- シングルオリジン:農園や生産者、豆の品種や精製方法が細かく管理されたコーヒーのこと
- ストレート:生産・出荷地域の名称で区別されたコーヒーのこと
3.自分の好みを知るポイント
- 苦味や酸味が好きなのか、苦手なのかを理解する。
- 猫舌の方は冷めても美味しいコーヒー選びが必須
4.焙煎方法で選ぶポイント
焙煎度が低い(豆の色が薄茶色)ほど酸味が強く、焙煎度が高い(豆の色が黒っぽい)ほど苦味が強いと覚えておきましょう。
5.通販で購入する場合
- チャートを参考にすること。ただし、お値段が安い場合は焙煎後日数うが経っている場合があるので、焙煎日を確認すること。焙煎日から日数が経っている場合、チャートは参考にならない。
- チャートがないショップは、説明文と焙煎は注文後かを確認すれば良い。
6.ショップに買いに行く場合
店員さんに自分の好みをお伝えして、おすすめの豆を購入する。ただし最初は少量にしておく。
以上が、簡単に自分にあったコーヒー豆を選ぶ際に最低限知っておいて欲しいことと、試して欲しいことです。
参考にしてみてくださいね。
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